高知県南国市・安芸市・土佐市・大豊町において、福祉・介護事業所を運営しています。
社会福祉法人 土佐厚生会

人を幸せにするための取り組み、これが福祉です。

土佐厚生会 創立のこころ

 振り返りますと昭和26年、高知県庁に奉職し、その人生の前半を公僕としての役割をはたすべく、社会福祉行政に携わりその一端を担わせていただきました。
 高知県厚生労働部老人障害福祉課施設担当として、児童から高齢者、障害者施設に至るまで、各々の施設支援に関係する様々な業務を担当し、その経験を通じてこれからの社会福祉は少子高齢化、国際化、技能革新による大きな変革が求められてくる、とりわけ高齢者や障害者など弱者に対する福祉施策の重要性について日々痛感をしておりました。
 当時における本県の高齢者施設、障害者施設は、公立公営型が当たり前で民立民営型の施設は極めて少ない状態でした。しかしながら、県外における社会福祉施設は、民立民営型がほとんどで施設に掲げる経営理念や、入居されている方々に対するサービス内容については県内と比較にならないぐらい進んでいることに驚愕を致しました。
 老人障害福祉課施設担当として、それまでに培った知識と経験を活かして社会福祉法人を立ち上げ、地域福祉の充実に尽くしたいと念願し、永年勤めた役所を退職させていただくこととしました。
 そして、「福祉は人なり・心なり」という信念のもと、各界のご協力ご支援をいただきながら、自身の私財を投じるとともに、諸先輩優志の賛同と浄財を受け、社会福祉法人土佐厚生会を設立致しました。そしてその第一歩として安芸市赤野に昭和56年4月特別養護老人ホーム八流荘を開設し、兼ねてから念願であった民立民営の社会福祉施設として地域貢献の第一歩をスタートさせていただきました。
 更に翌年には、県東部では初めての障害者施設の必要性が話題となるなど、その頃の県東部には重度障害者の方々が利用できる福祉施設が無く、当時の岡村喜郎安芸市長(故人)から安芸市内の重度障害者の方々が在宅での厳しい生活環境で不自由な生活を強いられている。この環境を変えるべく障害をお持ちの方々に安心して生活できる場所を整えたいという要望が当法人に打診されました。私は市長の障害者福祉に対する思いに深く共感し、昭和58年4月に旧身体障害者療護施設安芸療護園を開設させていただきました。あれから30余年、土佐厚生会の会是である「愛情」「奉仕」「連帯」という三つの理念を基本とし、現在高知県内の3市1町にわたり、それぞれの地域で必要とされる福祉サービスに応えるべく、積極的な公益活動に取り組み今日に至っています。

社会福祉法人 土佐厚生会
会 長  藤 田 生 稔

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